1か月で22件の救援要請!冬に増えるネコちゃんの事故を防ぐ「猫バンバン」とは⁉
みなさんは「猫バンバン」という言葉を聞いたことがありますか?
あまりなじみのない方もいらっしゃるかもしれませんね。でもこの猫バンバン、ネコちゃんの命を守ることができる、とても大切なことなのです。
今回は猫バンバンの必要性や方法、効果についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
冬に急増するネコちゃんの事故とは?
寒い冬、あたたかさを求めたネコちゃんが、車のエンジンルームに入り込んでしまうことがよくあります。もしネコちゃんがいるとは知らずにエンジンをかけたり、そのまま車を発進させてしまったりしたら…考えただけでも怖くなってしまいますよね。
車のロードサービスを行っている「一般社団法人日本自動車連盟(JAF)」によると、ネコちゃんがエンジンルームに入り込んだことによる救援要請は、今年の1月だけでなんと22件!
その中には、エンジン始動後にネコちゃんの存在に気づいたと明確に分かるものが、8件もあったそうです。
そのような痛ましい事故を防ぐ効果が期待できるのが、今回ご紹介する「猫バンバン」です。
猫バンバンってどんなもの?
猫バンバンの目的は、エンジンルームに入り込んでしまったネコちゃんを、車の外に逃がすことです。
ボンネットの辺りをバンバン!と軽く叩いたりコンコン!とノックしたりして音を出し、ネコちゃんに「人が来たよ」「今から車を動かすよ」と伝えましょう。特に、家の周りに野良猫がいる場合は要注意です。
しかしこの猫バンバン、残念ながらどのネコちゃんにも効果があるわけではありません。出てくるかどうかはネコちゃん次第。
音に驚いて更に奥に入り込んでしまう可能性も十分考えられます。
もしネコちゃんの気配を感じたり鳴き声が聞こえたりした場合、ボンネットを開けて中まで確認すると安心ですね。
猫バンバンしないとどうなるの?
もしネコちゃんが入り込んでいるのに気づかず、そのままエンジンをかけてしまったら、どのようなことが起こるのでしょうか。
エンジンルームはネコちゃんにとって危険がいっぱい。最悪の場合、ネコちゃんがエンジンベルトなどに巻き込まれ、命を落としてしまう可能性があります。同時に車にもトラブルが起こり、修理や洗浄が必要になることもあります。
また、運よくネコちゃんが無事だったとしても、車を発進させたあとに道路に飛び降りて交通事故にあうなど、さまざまな危険が待ち受けています。そういった事故を防ぐためにも、積極的に猫バンバンを行っていきたいですね。
冬の間だけ猫バンバンすればいいの?
ネコちゃんがエンジンルームに入ってしまうのは、冬が多いといわれています。しかしこのような事故は、冬に限らずどの季節にも起こっているというのが現状です。
その理由は、ネコちゃんの習性と車の構造にあります。エンジンルームはあたたかいだけでなく、狭くて暗いというネコちゃんが大好きな条件を満たしている場所。雨風をしのぐことも、周りから身を隠すこともできるため、ネコちゃんにとって絶好の隠れ家といえるでしょう。そのため、冬以外の時期も実は注意が必要なのです。
エンジンルームだけでなく、車の下やタイヤの陰などにもネコちゃんが潜んでいる可能性があります。
朝の忙しい時間などは、なかなか実行するのが難しいかもしれませんが、家を出たらまずは車の周りをぐるりと見まわして、ボンネットをバンバン!と叩いてネコちゃんに合図。それから車に乗り込むことを心がけてみてくださいね。