ネコちゃんは人間よりも歳をとるのが早いの? 年齢に合わせたフードも知りたい!

ネコちゃんの成長は人間よりもずっと早いといわれています。歳をとるのが早いネコちゃんを、しっかりサポートする方法のひとつが食事の見直しです。
今回はネコちゃんの年齢と、それに伴うフードの選び方について詳しく紹介したいと思います。
ネコちゃんと人間の歳のとり方の違いは?
ネコちゃんたちは、人間である私たちとは時間の進み方が大きく異なります。
ネコちゃんの年齢を人間に換算した場合、どれくらいの違いがあるのでしょうか。
上の表の一番右がネコちゃんの年齢換算表になります。
ネコちゃんたちは、私たちの何倍もの早さで歳をとっているようです。
気づいたら飼い主さんの年齢を追い越していた!なんてことも。
それだけネコちゃんたちにとって、一年一年が大切だということですね。
ネコちゃんにもライフステージってあるの?
ネコちゃんには大きく分けて3つのライフステージがあります。それは成長期(子猫)、維持期(成猫)、高齢期(シニア猫)です。
■成長期(子猫)
生まれてから一年くらい、体の成長が完了するまでの間を成長期とよびます。
ネコちゃんの骨格や筋肉、体中のいたるところが急激に成長し、歯も乳歯から永久歯へと生え変わります。
社会性を学ぶ大切な時期でもあります。
■維持期(成猫)
大体1歳前後くらいで成猫となります。大型のネコちゃんの場合は、もう少しゆっくり時間をかけて成長することも。
成長期と比較すると、ゆったりと穏やかに過ごす姿が見られるようになります。
■高齢期(シニア猫)
7歳くらいから高齢期に入るといわれています。しかし個体差が大きく猫種による違いもあるため、一概に何歳だからシニアとはいえません。
加齢による衰えが徐々に見えはじめ、外見の変化や身体機能の低下、病気の心配も出てきます。
これらのライフステージはあくまでも目安で、それぞれのネコちゃんの生活環境や健康状態によって変わります。
年齢だけで判断せず、ネコちゃんの様子をよく観察してみてくださいね。
ライフステージに合わせたフードを教えて!
日々変化していくネコちゃんの体。それに合わせたフード選びもとても大切です。
生きることの基本である食事を、ライフステージごとに見直してみませんか?
■成長期のフード
成長期の子猫は、とにかく沢山のエネルギーを必要とします。
栄養価が高く、多くのエネルギーを得られるものがおすすめですよ。
また、子猫は消化器官が十分に発達していないことがあります。
体の成長に合わせて、消化がよく少量でも効率的に栄養がとれるフードを、量を調整しながら選んであげてくださいね。
■維持期のフード
維持期のネコちゃんは、成長期と比べると必要なエネルギー量が減ってきます。
成長期の子猫と同じフードを与え続けると肥満になってしまうため、成猫用のフードに切り替える必要があります。
また、ネコちゃんが一日に必要としているエネルギーは、その子によってさまざま。去勢や避妊の有無によっても異なります。
■高齢期のフード
高齢期に入ると運動量や基礎代謝が低下するため、必要なエネルギー量は更に減ります。
維持期と同じフードを与え続けると体に不調が現れる可能性も。
カロリーや脂肪の量を抑えつつ、十分な栄養がとれるシニア用のフードがありますので、そちらに切り替えることをおすすめします。
■その他のフード
ライフステージの他にも、ネコちゃんの持病に合わせた療法食や、母猫の妊娠期や授乳期に適したフードもあります。獣医師さんに相談し、必要に応じて取り入れてください。
大切にしたいシニア猫の食事
体に合った質のよいフードを与えることはどのライフステージでも重要ですが、中でも特に大切にしたいのはシニアのネコちゃんのフード選びです。
ネコちゃんは腎臓に不調が出やすい動物で、特に高齢期は注意が必要です。
腎臓病は進行してからでないと症状が現れず、加えてネコちゃんには体調不良を隠す習性があるので、発見が遅れてしまうかもしません。
定期的に健康診断を受けて、腎臓を含めた全身のチェックをした上で、今の体の状態に合ったフードを与えるようにしていきましょう。
ネコちゃんの体の変化を見逃さない!
飼い主さんよりもずっと早い時間の流れの中で生きるネコちゃんたち。
体の変化を見逃さず、ライフステージごとにフードを見直していくことは、飼い主さんがネコちゃんにしてあげられる大切なことのひとつです。
自分で食事を選べないネコちゃんの代わりに、いつも一番側にいる飼い主さんが、その都度適したフードを用意してあげてくださいね。
どれを選んだらいいか迷ったときは、かかりつけの動物病院に相談してみましょう!