病気の子供達の役に立つファシリティドッグのこと。みんなを笑顔に!

ファシリティドッグは病気の子どもたちとその家族を支えるワンちゃんです。
高校生向けの英語の教科書には、ファシリティドッグについて掲載されています。

病気の子どもを支えるファシリティドッグ

小児がんや重い病気の子どもたちを支援する認定NPO法人シャイン・オン・キッズ(理事長キンバリ・フォーサイス氏)では、入院中の子どもと家族を支えるファシリティードッグ・プログラムを展開しています。

病院で活動するための専門的なトレーニングをつんだ “ファシリティドッグ” と、専門職 “ハンドラー”と呼ばれる専門の訓練を修了した看護師などの医療従事者がペアになって、病気の子どもたちを支えます。

2010年に導入されて以来、現在では静岡県立こども病院、神奈川県立こども医療センター、東京都立小児総合医療センター、国立成育医療研究センターで活動しています。

ファシリティドッグでみんなが笑顔に

恐怖心から処置室へ歩いていけない子どもが、ファシリティドッグと一緒なら自分の足で向かうことができます。また、痛くて恐怖を伴う処置でも、ファシリティドッグが傍で応援していれば、鎮静薬の量を減らせる効果があります。

入退院を繰り返す子どもの中には、ファシリティドッグに会えるのを楽しみにしている子もいるそうです。

また、子どもたちだけではなく、その家族や、激務をこなす医療スタッフにも良い影響を与えています。

ファシリティドッグは英語の教科書にも登場

そんなファシリティドッグを取り上げた教科書が、数研出版発刊のCOMET English CommunicationⅠと、啓林館発刊:LANDMARK English Communication Ⅰ、 LANDMARK Fit English Communication Ⅰです。

*数研出版:COMET English Communication Ⅰでは、Lesson5 Morita Yoko Hospital Facility Dog Handlerとして、日本初のハンドラーとなった森田優子さんについて紹介されています。さらにReading02 Bailey The First Hospital Facility Dog in Japanというタイトルで、ファシリティドッグのベイリーについて掲載されていました。

啓林館のLANDMARK English Communication Ⅰ, LANDMARK Fit English Communication Ⅰという教科書ではLesson5 Bailey the Facility Dogとして、同じく日本初のファシリティドッグのベイリーについて紹介されています。

若い世代に広まることへの期待

どちらも高校生を対象とした英語の教科書で、ファシリティドッグが病気の子どもたちの支えになっていることや、特別な訓練を受けたハンドラーの森田さんについて書かれています。

教科書に掲載されたことに対して森田さんは、「シャイン・オン!キッズの活動が認知されつつあることに喜びを感じるとともに、授業をきっかけに若い世代の将来の展望のヒントになれば良いと願っています」と、コメントしてくれました。

レトリバーのほのぼのしたお顔

教科書にはベイリーの可愛い写真も掲載されていて、レトリバーらしい優しくほのぼのとした表情が、教科書の堅苦しいイメージを和らげているような印象を与えています。

教科書に登場していることで、ファシリティドッグはこれからもっと注目されるようになるかもしれません。実際、シャイン・オン・キッズのSNSには「ハンドラーになりたい」という子どもたちの書き込みがありました。

今後の活躍を期待しながら、見守って行きたいですね!

取材協力:特定非営利活動法人 シャイン・オン・キッズ

ペット手帳に登録すると
年齢や季節に合わせた専門家のアドバイスが届きます